衛教が提唱する最高神と創造神。

至極当然の信仰。


∀衛教二十神


∀衛教大神

「衛教大神」は唯一無二の自己創出系であるあなたを成り立たせている存在を神として信仰することです。具体的には「コラムの領域」と「ゲノムの領域」とを神格化します。

特別に最高神については、偶像を置き、あなたの衛教世界の中心の神籬とされます。神の仕え手の場合には、外出時は笏が神籬になります。

もちろん、たとえ神籬がなくても常時「衛教大神」はあなたの体内に内在していて、あなたが意識する時にご出現なされます。


衛叉大明神

最高神・神門本尊・貴人

最高神である「衛叉大明神」は、神を認識できるあなたの脳内自我です。いわばコラムの領域の最高崇拝です。そしてその最高神を具体的に偶像化して崇拝する対象が「十一面千手大明神」である「衛迦荼沙阿・幡荷・叉鉢修・羅部斯陀闥・大明神」(エイカダシャ・ムカ・サハス・ラブジャ・だいみょうじん)です。

エイカダシャとは十一の、ムカは顔という意味です。またサハスは千の、ラブジャは手を持つ者という意味です。ですから1000の手を持って、11の方向を守護する神様ということになります。

「衛」は衛教大神、「迦」は迦楼羅・畢婆迦羅、「荼」は鳩槃荼、「沙」は沙羯羅、「阿」は阿修羅・阿那婆達多、「幡」は八幡、「荷」は稲荷、「叉」は德叉迦、「鉢」は優鉢羅、「修」は和修吉、「羅」は緊那羅、「部」は五部浄、「斯」は摩那斯、「陀」は難陀、跋難陀、「闥」は乾闥婆の文字が織り込まれていて、略して「衛叉」と呼称されます。

あなたの最高意思決定権者であり、自分神話の主人公です。



移心大神

北極星北方守護・天帝

衛教大神の二番目の神様は、「移心大神」(いしんおおかみ)です。移心大神は、始源の命からわが身に至る、父方の全ての祖先と過去のゲノムの崇拝です。衛教創始教主の私の場合、吉川元春公から『江家次第』の編者、大江匡房公から更には天穂日命(あめのほひのみこと)にまで遡る血統から、遂には原始生物ピカイヤから最初の生命体までに至る細くも永い道程です。

移心大神は右手に「降三世」(ごうさんぜ)という「挙手」(ぎょしゅ)の印相(いんぞう)で顕せられます。降三世の印相は、自分に向けると祖先に対する感謝を意味し、向こう側に向けると、その向けられた子孫に対する子孫繁栄を願う意味になります。

実は、貴人・衛叉が最高神として定めれられるまでの永きに亙って、手天道衛教の最高神は移心大神と山巓若体王でした。なので、移心の「降三世」と山巓若の「大官寺」(だいかんじ)という印相は、神門に向かって行われていたため、天子南面のご配置とは左右逆になっています。

ですから上位の移心が馬手(めて)に、山巓若が弓手(ゆんで)にその印相が結ばれているのです。

手天道創成期に作成されたこの降三世の印相のモデルは、漆黒の「蔵王権現」の像の姿勢でした。ですから「天帝」の神格色は黒。衛教二十神の配置では、北極星北方守護の「天帝」として第二番目に北の方角に祀られるべき衛教大神です。

実は「天帝」は陰陽師十二天将では「天空」(てんくう)という名跡です。

元来、十二天将では最高神に「天一」(てんいつ)という尊称を用いることがありました。

ですが手天道衛教ではこの「天一」の尊称は最高神である自我「貴人」と、父系祖先「天帝」、加えて母系祖先「天后」とに等しく用いられるべきであると考えています。

つまり陰陽師十二天将での「天空」の名跡を「天帝」(てんてい)に改称して用いているのです。そうすれば父系祖先「天帝」と母系祖先「天后」とが夫婦神であることと、「貴人」が自分自身であることの整合性が保てます。



山巓若体王

神門守護・天后

続けて衛教大神の三番目の神様は、「山巓若体王」(さんてんじゃくたいおう)です。山巓若体王は、始源の命からわが身に

至る、母方の全ての祖先と過去のゲノムの崇拝です。山巓若体王は左手に「大官寺」(だいかんじ)という「挙手」(ぎょしゅ)の印相で顕されます。大官寺の印相は∀(For all)の記号の形であり、みんなの為に生きる、それが自分の為になる、という互恵的繁栄を願う意味です。「天后」のモデルは媽祖神であると言われています。「天后」の神格色は紫。衛教二十神の配置では、神門守護「天后」として第三番目に北西の方角に祀られるべき衛教大神です。もちろん陰陽師十二天将でも「天后」です。衛教の最高神である衛教大神はこの「衛叉」、「移心」、「山巓若」の3柱の神の総称です。そしてこの眷属として最初の左手信仰の「宝来山神将」と右手信仰の「岩壁山神将」があり、これは全信徒共通の神将として、仁王の様に神門の方角に配置された神殿の守護であるとご理解下さい。もちろん、両手はあなたの体の一部ですから、日常あなたと運命を共にする実在性があります。また一説によると、媽祖神には左手側に緑色の千里眼将軍が、右手側には赤色の順風耳将軍という2柱の鬼神が仕えているとされています。神門側から天使南面の思想に則ると、東方青房下「東体王宝来山神将」を千里眼将軍に、西方赤房下(南)の「西体王岩壁山神将」を順風耳将軍に比定することができるという考え方もあります。






手天道衛教・自分神話研究会 Hand-fairy method EI-kyou/ Association to the myth of the personal history