元気に声に出して唱えましょう。
「天降(あまふ)りし、宮地(みやじ)の御札(みふだ)、二降(ふたふ)りて、 風無きに揺る、奇(く)しき御札(みふだ)は。
しこうして、黒き鬼神(きしん)の、打ち笑い、 照間香椎(てるまかしい)と、仰せ給うる。
両角(もろづの)の、神は御札(みふだ)に、入(い)り居(お)りて、 世に御教(みおし)えを、広めよと宣(の)る。
神多(かみさわ)に、八十神並(やそかみな)めて、廻(もとはし)して、 豊寿(とよほ)ぎ踊(おど)り、札(ふだ)に入(い)りぬる。
両角(もろづの)の、神が導く、十一面(じゅういちめん)、千手(せんじゅ)の主(あるじ)ぞ、叉鉢修羅部斯陀闥(さはすらぶじゃ)。
殊分(ことわ)きて、ここに十一方格(じゅういちほうかく)の諸神(しょしん)を随(したが)へたる衛叉大明神(えいさだいみょうじん)を 神殿本尊(しんでんほんぞん)「貴人」(きじん)としてお鎮め奉り、 この手天道衛教最勝(さいしょう)の十一面千手大明神(じゅういちめんせんじゅ・だいみょうじん)ぞはや、 最上(もがみ)の神とぞ畏(おそ)れ敬い畏(かしこ)み奉る。
恐惶謹言頓首頓首(きょうこうきんげんとんしゅとんしゅ)。
唵(オーン)・衛迦荼沙阿幡荷(エーカダシャームカ)・叉鉢修羅部斯陀闥(サハスラヴジャ)・阿婆楼貴帝須婆羅(アヴァローキテーシュバラ)・斡嚩囉(ヴァジュラ)・塔囉痲(ダルマ)・紇哩蘇婆訶(フリーヒ)」
【衛叉祝詞・現在訳語】
神棚から降ってきた、宮地嶽神社の御札は、二回私の許に降って来て、
風もないのにぶらぶらと揺れていた、不思議な御札だなぁ。
しばらくして、黒い鬼神が夢の中に現れて高笑いしながら、
一言トゥリマカシイと仰った。
両角の神さまは、この御札に入って行きながら、
世間に衛教を広めよと告げられた。
これにより多くの、数えきれない程の神々が、この御札の周りをグルグルと周り囲んで、
喜び祝い、御札の中に入っていく。
両角の神さまが導く、十一面で、
千手の最高神こそは、サハスラブジャである。
特別に、ここに十一の方位からあなたを守る神々を従えたる衛叉大明神を、
神棚の本尊である「貴人」としてご鎮座いただき、
この手天道衛教で至上の神である十一面で千手の神さまこそは、
最上級の神さまであると畏敬の念を重ね持って、御祭祀申し上げます。
恐れ謹みながら地にぬかずいて申し上げます。
聖なる十一面で千手の、救世の、声に出して祈られし神は、武器と、信仰と、ご加護を